オールラウンドに安定したテクニックで弾きこなすギター。クロスリズムを用いたサパテアードが美しい!
ムルシア生まれのギタリスト、ペドロ・メディーナ。年齢は不明だが、おそらく30〜40代と思われる。キャリアはいろいろありそうだが、本作はデビュー作と思われる。小さい頃から民俗音楽系に親しんでいたようで、そこでバンドゥリア、ラウー、バイオリンなど学んで自己の音楽形成を得た。民俗音楽系ミュージシャンとしてフランス、スペインをツアーしたこともある。エンリケ・バルガスやホルヘ・パルドに学んだこともある。バランスの取れたオールラウンドの安定したテクニックで弾きこなすギター。クロスリズムを用いたサパテアードが洗練されていて美しい。同様にタンギージョもその感じで大変きれい。最後のNana de mi familia (ナナ)はゆっくりなブレリアのリズムに乗せてしゃれたメロディを紡ぎ出している。全10曲。
La Algaida (Rumba)/Lejos de casa (Zapateado)/Antes y ahora (Bulería)/Tío Madriles (Taranta)/Tangos del Revuelo (Tangos)/El Riochuelo (Bulería)/ Tu nombre (Tiento-Zambra y Fantasía)/El tiempo corre (Tanguillo)/Todos los caminos (Alegrias)/Nana de mi familia